台風6号が、強い風と高い波を連れてやってきました!!
台風が接近した先日、篠島から『ウミガメの卵が危ない!!』との連絡が入りました。
連絡があれば、私は行きます!!笑
船にいつも以上に揺れて、現場を確認してきました。
天気が悪いにもかかわらず、子どもたちや付近の方々が卵を心配して集まっていました。
波が高くなり、ウミガメの産卵巣に波が被りそうな状況だったため、一時的に卵を移動させることにし、卵を穴から取り出しました。
産まれて約20日、この時期の卵を扱うのはとても慎重に行わなければなりません。
卵がひっくり返らないように。
振動を与えないように。
一つ一つの卵を慎重に取り出し、砂を敷いた発泡スチロールの箱に収容しました。
ウミガメの性別には、孵化日数の半分の期間が過ぎたあたりの温度が強く影響を与えることが報告されています。
つまり、ウミガメの卵が孵化する60日あたりの半分、30日を過ぎた頃にはオス、メスが決定するようです。
移動させるなら、性別が決まってからの方が本当は良いのですが、今回はそうも言っていられない波と風だったため移動を決断。
皆さんに見守られながら、雨風を凌げるところへ移動させました。
台風が過ぎ去れば、また篠島へ行き、卵を埋め戻します。
それまで、そっと見守ってあげて下さいね。